注文住宅を新築する際の悩み...床材編

おはようございます
宇治市で注文住宅とリノベーションを手掛ける工務店
株式会社 stats living company の井上です。

ブログからの反響で、ご来店いただいたお客様に「ブログ、全部読みました」と言われ、少し恥ずかしかった私。ですが「ブログ書いてきて良かったな」と嬉しい気持ちにもなりました。いつもブログを読んでいただいている方、ありがとうございます。あなたの注文住宅のヒントになるよう、今日もブログを書いていきますね!
では、本日もお付き合いいただけたらと思います。

本日のブログテーマは

「注文住宅を新築する際の悩み...床材編」 をお届けしたいと思います。

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こちらの画像の床材は、「ナラ」無垢材です。

そもそも...床材の種類ってどれくらいあるの?

まずは、こちらを知っていただかないと分からないですよね?まずは、床材の種類について解説していきたいと思います。私の大工歴20年から、良かったモノと私見をお話していきますね。


・複合フローリング(木質系)
・無垢フローリング(木材)
・クッションフロア(化学系)
・フロアタイル(化学系)


ジャンル分けすると、大きくこちらの4種類に分かれます。こちらの4種類から、色や柄、質感とさらに分かれていくので、膨大な種類になっていくので、難しく考えられてしまいます。しかし、よくよく考えてみたら4種、木質系と化学系しかないと思えば2種類しかありません。こんなリビングにしたいんだという目的意識を明確にすることで、あなたの迷いは消えていくでしょう。では、ここからは先ほど挙げた4種をさらに詳しく解説していきますので、お付き合い願います。


・複合フローリング(木質系)

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複合フローリングは、複数の異なる素材を組み合わせて作られた床材の一種です。簡単に説明すると上の画像のように、コンパネの表面に化粧材が貼られている商品です。無印良品の大人気商品、スタッキングシェルフも基材の表面に突板と呼ばれる、薄くスライスした木材を貼っています。ただし、一般的には、ビニール系のシートが貼り付けられているものが複合フローリング。突板が貼り付けられているものは、複合無垢フローリングと呼ばれています。一般的な複合フローリングの特徴と利点をいくつか挙げてみましょう。


複合フローリングは通常、複数の層から構成されています。これには表面層、中間層、および裏面層が含まれることがあります。
通常、木材の風合いを持った表面層があり、美しい外観を提供します。これは、複製された木材のデザインや質感を持っていますし、色や柄のバラつきが少ないというのが一番のメリットでしょう。


・複合フローリングを用いるメリット


反りやねじれが少ない: 複合フローリングは木材の美しい外観と、プラスチックや合成素材の耐久性を組み合わせています。

メンテナンスが容易: 通常、掃除機や湿った布などで簡単に手入れできます。

比較的リーズナブルな価格: 高級な木材床よりもリーズナブルな価格で木材風の外観を得ることができます。


・複合フローリングを用いるデメリット

本物感がない:最近の商品は、すごくカッコいいものが増えましたが、やはり本物の木ではないので...ですが、反りや歪みが少ないので長期間きれいな状態を保つことができます。

水に弱い:おしっ○などをこぼしてしまうと、染み込んで臭いが出たり、見た目が悪くなってしまう。

複合フローリングは、様々なデザインやスタイルがあり、異なるブランドや製品によって特性が異なるため、必ず、工務店でサンプルを見せてもらいましょう。


・無垢フローリング(木材)

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木材の年輪を見て、一本の木から切り出されて板だと気づいていただけるでしょうか?


無垢フローリングは、一枚一枚が一つの無垢材から作られた床材で、全体が一つの厚い材料で構成されています。この種のフローリングは、天然の木材をそのまま使用しているため、「無垢」と呼ばれています。高級感と柔らかさを兼ね備えた注文住宅になるでしょう。無垢フローリングの主な特徴と利点をいくつか挙げてみましょう。

主な特徴:

一枚板構造: 無垢フローリングは一枚一枚が一つの厚い無垢材から削り出され、そのままの形で使用されます。これにより、天然の木材の質感や風合いが床全体に広がります。

様々な木材の種類: 無垢フローリングはさまざまな種類の木材で提供されており、オーク、マホガニー、チェリーなど、好みやインテリアに合わせて選ぶことができます。

表面の仕上げ: 無垢フローリングは無垢材の表面をオイル仕上げやウレタン仕上げなどで保護し、耐久性を高めています。

修復可能: 傷がついたり摩耗した部分がある場合でも、表面を研磨して再仕上げすることで修復が可能です。
(複合フローリングでも傷や凹み程度ならを補修できます)

温かみと高級感: 無垢フローリングは天然の木材を使用しているため、その温かみや高級感が魅力とされています。


・無垢フローリングを用いるメリット


美しい外観: 無垢フローリングは木材そのものの自然な風合いが床に表れ、美しい外観を持ち、足ざわりが気持ちいい。

修復可能性: 傷や損傷が生じた際には、研磨や再仕上げによって比較的容易に修復できます。

長寿命: 適切なメンテナンスを行う限り、無垢フローリングは長い寿命を持ちます。

環境に優しい: 天然の木材を使用しており、リサイクルが可能なため、環境に優しい素材です。


・複合フローリングを用いるデメリット


価格が高い: 無垢フローリングは高級な天然木材を使用しているため、木材の種類によっては非常に高額になります。

湿度管理が必要: 無垢フローリングは湿度の変化に敏感で、注意しないとクラックが入ったりしてしまう。

反りや捻じれが多い: 湿気に敏感なため、フローリングに反りが出て、床が浮いている感覚や床鳴りがしやすい。

水に弱い:おしっ○などをこぼしてしまうと、染み込んで臭いが出たり、見た目が悪くなってしまう。

デメリットを打ち消すほどのメリットをあなたが感じられるかどうか?
私の私見では人と同じではないかな?と思います。家に関してもエイジングを楽しもうという考えをお持ちのあなたなら、無垢フローリングをチョイスすることを、オススメします。

・クッションフロア(化学系)

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厚さ2ミリほどの柔らかい素材です


クッションフロアは、柔らかくクッション性のある素材から作られた床材の一種です。バスルーム付近の洗面所、トイレなどの湿った環境で使用されることがほとんどです。稀に、家全体にクッションフロアを使用される方も。子供やお年寄りには、優しい注文住宅になるでしょう。クッションフロアの特徴や利点をいくつか挙げてみましょう。

主な特徴:

柔らかな質感: クッションフロアは一般的に柔らかく、歩行時に足への負担を軽減し、床が硬い素材よりも歩きやすく感じられます。

湿気に強い: クッションフロアは一般的に防水性があり、湿気や水の影響を受けにくい設計がされています。これにより、トイレやバスルームなど湿気の多い場所で使われることが多いです。

保温性: クッションフロアは断熱性があるため、冷たい床からくる冷気を和らげ、床面が比較的温かく感じられます。

デザインの多様性: クッションフロアはさまざまなデザインや模様があり、木目調やタイル調など様々なスタイルが選べます。


・クッションフロアを用いるメリット

足への優れた快適性: 柔らかいクッション性が足への負担を軽減し、長時間の立ち仕事や歩行が多い場所での利用に適しています。

湿気への強さ: 防水性があり、湿気の多い場所でも耐えることができます。水をこぼしてもサッとひと拭きでOK。

手入れが容易: 一般的には湿った布や掃除機で手入れが容易で、清潔に保つのが比較的簡単です。

リーズナブルな価格: 今回、ご紹介する中ではコストが一番かからない。

・クッションフロアを用いるデメリット

高級感がない:やはり化学製品、木のぬくもりや高級感はありません。トイレや脱衣室には最適なのですが...


クッションフロアは、快適性や保温性を求める場所や、湿気の多い場所において魅力的な床材となります。注文住宅に用いる際には、デザインや耐久性、耐水性などの要素を考慮して適切なものを選ぶことが重要です。

・フロアタイル(化学系)

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画像で凹凸を感じていただけるでしょうか?厚さ3ミリの非常に硬い板です。


フロアタイルは、床を覆うためのタイル状の建材で、一般的には陶磁器、セラミック、天然石、ビニール、または他の合成材料から作られています。これらのタイルは様々なサイズ、デザイン、色、素材で提供され、床の装飾や仕上げに使用されます。カチッとしたイメージの注文住宅になるでしょう。フロアタイルの主な特徴や利点をいくつか挙げてみましょう。


・フロアタイルを用いるメリット


耐久性: フロアタイルは通常、高い耐久性を持っています。特に陶磁器やセラミックのタイルは、傷や摩耗に強く、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。

水に強い: フロアタイルは水に強い特性があり、浴室やキッチン、洗面所などの水まわりのスペースに適しています。水拭きが簡単で、清潔な状態を維持しやすいです。

クリーンな環境: フロアタイルの表面は滑らかで、埃やアレルゲンの付着が少なく、清潔な室内環境を提供します。

バリエーション豊富なデザイン: フロアタイルには様々なデザイン、色、模様があり、これにより床のデザインや装飾に幅広い選択肢があります。

メンテが比較的容易: フロアタイルの保守は一般的に簡単で、通常の清掃やモップが十分です。また、汚れがついた場合でも比較的容易に取り除くことができます。


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木材の凹凸やエイジングを表現した商品が多数あり、ヘリンボーン柄などにベストマッチです。

・フロアタイルを用いるデメリット


コストがかかる:複合フローリングと比べて2倍程度の㎡単価がかかる。ちなみに無垢フローリングは複合フローリングの3倍程度。

質感が固い:長期間、綺麗さを保ち新築感を味わいたい方にはオススメですが、木質系の足ざわりや温かみはありません。

フロアタイルは、室内の床だけでなく、壁やキッチンのバックスプラッシュ、浴室の壁などにも使用されることがあります。タイルの種類によって価格や性能が異なるため、使用する場所や予算に合わせて適切なフロアタイルを選ぶことが重要です。


ここまで読んでいただいて、いかがでしたか?さらに迷いがでてしまった方もおられると思いますが、用途・目的に関しては絞れてきたのではないでしょうか?あなただけの注文住宅に仕上げるために、ここから、本日のテーマをおさらいして、まとめていきましょう!

本日のまとめ

・クッションフロア→複合フローリング→フロアタイル→無垢フローリングの順に高くつく
・無垢フローリングは高級感があるけど湿度に注意が必要
・木質系フローリングは水に弱い
・フロアタイルは新品状態を保ちやすいが硬い

価格・水・硬さ・足ざわり・カッコよさを基準にえらびましょう。

私の私見では...
珪藻土などの壁材を使用して、家のエイジングを楽しみたい方には、無垢フローリングがオススメ。
とにかく、新築の状態を長く味わいたい方にはフロアタイルがオススメ。

ここからは、余談になりますが...無垢フローリングは深いです(笑)
例えば、パイン材は柔らかくて足ざわりがいい。ヒノキはもう少し硬い。オークもあるし、竹もある。花梨は硬い、チークもある。深い深い沼にハマってしまうかもしれない。その時が来たら...弊社に遊びに来てください。無垢フローリング沼にハマりましたと言っていただけるとスムーズです。あなたの意見、要望をお伺いし、あなたにピッタリなフローリング材をご提案させていただきます。

注文住宅を新築する...屋根・外壁・窓・壁・天井・床、本当にたくさん決断しなければいけません。ですが、注文住宅を新築するなんて一生に一度あるかないかです。楽しむことを忘れずに。
何のために家を建てるのか?これが一番大切です。あなたの理想の注文住宅になるよう、お祈りしています。

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本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは
本日はこのあたりで

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